真のスペック性能とは <前編>

全国の稼働データを確認していると、地域差は多少あったとしても、概ねぱちんこパチスロ両機種ともに、旧基準機と呼ばれるスペックを搭載した機械の良好な稼働成績が目立つ。

その中でも、「CR真・北斗無双FWN」(以下、初代無双)は、2016年3月にリリースで市場に設置されてから、既に2年以上経過しているのだが、非常に良好な稼働成績で推移している。しかしながら、初代無双は導入直後から2年間以上にも渡って長期間高稼働してきたわけではない。

2015年9月、業界6団体において高射幸性遊技機の取り扱いについての合意書における「メーカー団体が特に高い射幸性を有すると区分した遊技機」(高射幸性遊技機)について、ホールは優先的に撤去する。
この場合、各メーカーは下取り等優遇措置を講じる。といった出来事があり、この申し合わせ内容により、2016年12月以降、一部の機種を残し、大当り確率が1/320以下のスペックは市場から消えることとなった。

初代無双は、2016年12月、すなわち初めて導入されてから半年ほど経過した段階で、ホールにおける稼働はかなり下降しており、とあるデータでは、この時期にホール全体のぱちんこ平均稼働を割り込んでいる。

一度ホールにおいて平均稼働を割り込んだ場合、稼働が再度復活することはあり得ないのだが、高射幸性遊技機が撤去されたことにより、一部の射幸性を望むユーザーが、現行設置機種の中で高射幸性遊技機の代替機として初代無双が選択されたことにより、稼働が復活することとなったのは、皆様ご承知の通りであろう。

ホール側もそれに答えるかのように、一度撤去した初代無双の再設置を促進するホールや、割数を高めに調整することで、長期稼働を目指すホールが徐々に増え、その波にのるユーザーが更に初代無双の稼働を押し上げるという結果、今日の状況を生み出している。

ここでポイントとなるのは、「高射幸性遊技機」の代替機が初代無双だったことであろう。初代無双同様に、確率が1/320以上、確変継続率が80%の遊技機は、他にも少なからず存在しており、スペック性能も初代無双とそん色ないレベルであるのであるが、そこは、初期導入から下駄をはくことなく半年ほどホールの全体平均稼働を上回った初代無双が、その他の機種に比べて、液晶を始めとしたゲーム性が上回っていたからに他ならないのである。

これは当たり前の話であるが、「スペック性能」が尖っているからといって、無条件に稼働するわけではない、ということの裏返しなのである。
初代無双は、その出玉性能は当然のこと、ゲーム性も他よりも秀でているとユーザーに支持された結果、今日の稼働があるわけである。

その証拠に、初代無双以外の確変継続率80%を保持したミドルスペックは、現在、ホールで多台数設置されているわけでもなければ、平均を大きく上回る稼働をしているわけでもない。

しかしながら、ここで指摘したいのは、初代無双を始めとする確変継続率80%を保持した機械が、その他の確変継続率65%規制下でリリースされた機種に比べて出玉性能が高いわけではないということだ。