【コラム】 設定付きぱちんこ導入前夜

新規則機である設定付きぱちんこが市場に投入されそうである。

設定付きぱちんこの第1弾は、「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ」もしくは「PAミルキーバー」とも言われている。

両方の機械ともに、設定は6段階搭載し、低確率の幅をもたせるだけではなく、高確率100%の転落抽選機(転落確率は設定差なし)で継続率に違いを出したヴァルヴレイヴ、時短回数を70回(初回のみ30回あり)に固定し、継続率(時短引き戻し確率)に設定差を設けたミルキーバーと、ともに現段階でスマートに考えることができる設定の優位性を出したスペックとなっている。

今回は完全な新規タイトル機であり、細かい数値が明らかとなった「PAミルキーバー」のスペックを元に、考察していきたいと思う。



本機は上記のスペックとなっており、設定1は低確率1/99.9、設定6は1/69.94と、初当たりで30ほどの差が設けられている。

平均大当り回数は設定1で約3.03回、設定6で約4.08回(保留引き戻し含む)と、おおよそ1回の大当り差があり、ざっと見ただけでも設定差が大きいことが伺える。
ちなみに、特図2にて消化中の確変を含めた引き戻し率でいうと、設定1では約71.5%、設定6では約79.3%であり、引き戻し確率でもおおよそ8%ほどの違いがある。

実際のシミュレーションはどのようなものであろうか。

一度、計算をしてみたが、遊技台の設置後の性能がわからないので、あくまでも参考値となるため、ご了承いただきたい。<前提条件>
S:5.5 BA:90 アタッカー入賞率71.4% 11割分岐 客滞率170% アウト30,000

以上のように仮定した場合、下記のような数字になる。

■設定1 割数:8.7割 玉単価0.98円 玉粗利0.21円 台粗利 約6,300円

■設定2 割数:10.2割 玉単価0.95円 玉粗利0.07円 台粗利 約2,100円

■設定3 割数:12.1割 玉単価0.92円 玉粗利-0.09円 台粗利 約-2,700円

■設定4 割数:14.3割 玉単価0.89円 玉粗利-0.27円 台粗利 約-8,100円

■設定5 割数:17.0割 玉単価0.87円 玉粗利-0.47円 台粗利 約-14,100円

■設定6 割数:24.7割 玉単価0.77円 玉粗利-0.96円 台粗利 約-28,800円

出荷時におけるゲージ性能や、アタッカーの拾球率、ホール毎の交換玉数、客滞率等が全て推測値となるため参考程度としていただきたいが、上記のようなイメージであることには間違いない。
見てわかる通り、第1弾にしては非常に優秀なスペックと言える。

確率が甘いスペックは、確率が収束しやすく、継続率も大きな差が出やすいため、結果として設定差が大きく出やすい。当然のことながら、ユーザーの判別も確率が甘ければ甘いほど容易になることが想定されるため、運用次第では、ユーザーの支持も徐々に拡大していくことが予想される。

勿論、最も注意しなければならないことは運用方法であることは間違いない。
不正改造の助長に繋がることから、メーカー側からのシミュレーションはほぼ公表されない昨今、各ホールの設置状態や、交換玉数、客滞率によっても出玉性能には少なからず影響を与える。そのため、設定付きぱちんこが普及すればするほど、各ホールにおいて現場での運用シミュレーションというのは重要度が増してくるのは間違いない。

上記シミュレーションを算出するのは、学習すれば、それほど難しい話ではないが、知らないと営業における影響は計り知れなくなるため、その準備を推し進めなければ今後は生き残っていけない可能性があることを肝に銘じたい。