ぱちんこ人気機種の再販に潜む問題点(前半)

ここのところ、市場で好調な成績を残している「CRF戦姫絶唱シンフォギア」や「CR天龍∞」の再販が話題になっている。特にシンフォギアは4月に3回目の再販があるようだが、2,000台の再販予定台数に対して10,000台以上の受注があるようだ。
当然、ホール側は注文に対して納品が5分の1以上になるわけなので大混乱である。このレベルになると、台数が減らされるのはまだマシな方で、メーカーサイドから0回答も頻発するレベルであろう。

実は、遊技機はそもそも再販に向かない製品である。また、その傾向は今後益々強くなることが予想されるため、そのあたりのことをコラムにて言及していきたい。

そもそも、遊技機は保通協にて規定上の条件を満たしているかの試験を行い、適合を受けた後、各都道府県の公安委員会の検定を受けて通過した型式がホールに設置することが可能であり、ホール設置後に担当所轄の確認後、はじめてユーザーが遊技することができる。
ようは、保通協、各都道府県の公安委員会、ホールにて所轄、それぞれにおいて、同一の性能を保持した遊技機で無いといけない、というのがそもそも大前提である。釘に関する問題も、そもそもここに起因する話である。

話を戻すと、遊技機は1台につき、数百にも及ぶ部品にて構成されているが、その全ての部品が同一の型番、同一の性能を保持しなければ当然のことながら許可が下りることはない。

「CRF戦姫絶唱シンフォギア」を例に出して考えてみると、シンフォギアが導入開始になったのは2017年8月であるが、「開発においてどの部品を使用し構成するか」を考えていた時期は、少なくとも1年以上も前になるであろう。
そうなった場合には、少なくとも2016年よりも前に製造販売されていた数百もの部品を使い、遊技機を完成させなければならない。

勘の良い方はお気づきになられたかとは思うが、その数百の部品のうち、部品メーカーの製造販売が終了したケースや、最悪の場合、部品メーカーが倒産していることがある。当然のことながら、○○社の△△という部品で無いと保通協並びに公安委員会の試験をクリアした遊技機にはならない。

部品メーカー側が性能アップを目指し、品質向上させた同一性能部品をリリースしたとしても、その部品を使うことが当然のことながらできない。
そのため、開発時期から時間が経てば経つほど、再販どころか、補修部品すら新規に製造することができず、メーカー手持ちの在庫がなくなった瞬間に補修部品終了ということが存在する(部品メーカー倒産等により、主要部品の供給ができず大問題に発展する場合など一部の事例で、同等性能の部品が特例で認められることはある)。

そのようなことを見越し、メーカーとしても特に専用部品に関して、一定数量は在庫ストックしているが、補修部品は別として、とても再販に耐えきれるほど全ての部品の在庫を抱えるのは不可能である。