RSNとワンデーポート、合同で依存から抜け出したい人へのメッセージセミナー開催

 リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)とワンデーポートは合同で5日、東京都新宿区本塩町の東京司法書士会館において、パチンコ・パチスロに対する依存から抜け出したいと思っている人を対象に、「パチンコ・パチスロ依存から抜け出したい方へのメッセージセミナー」を開催した。翌6日には、会場を横浜市中区吉浜町の神奈川司法書士会館に移し、ワンデーポート主催、RSN共催で、依存問題を抱える本人だけでなく支援に携わる人たちも対象に、パチンコ・パチスロとゲーム依存の問題をテーマとしたセミナー「ゲーム&ギャンブル依存問題の今とこれから」が開催された。
 5日の「メッセージセミナー」では、RSN代表理事の西村直之氏による講演「パチンコ・パチスロののめり込みについて」と、ワンデーポート施設長の中村努氏による講演・実践報告「ワンデーポートにおけるパチンコ・パチスロ依存からの回復支援」が行われ、その後ワンデーポートのスタッフによる個別相談が受け付けられた。
 この日の講演で西村氏は、その遊技者が「依存症」であるかどうかということよりも、その遊技者の行動がその人自身や周囲の人を苦しめたり傷つけているかどうかが重要で、もしそうであるならば「問題ある遊技者」ということになると指摘した。また中村氏は、ワンデーポートにおける依存からの回復支援活動を紹介するとともに、入所までに実施可能な解決への取組を紹介した。「ギャンブル依存」かどうかより、社会のなかで仕事と暮らしをこなして自分らしく生きていくことが重要であるとのメッセージを受講者に送った。
 また西村氏は翌6日のセミナーでの講演で、どのようなゲームであっても金銭を賭けることにより「ギャンブリング」になると定義。問題解決支援のアプローチでは、社会的心理的な「問題背景領域」、そして「ゲーム志向性領域」と「賭博志向性領域」のどのアプローチを採るべきかが、ゲームあるいはパチンコ・パチスロといったカテゴリーに過度にとらわれるより重要であるとした。
 講演終了後には、ワンデーポートの中村氏と、同施設の理事長で司法書士の稲村厚氏、そして浦和まはろ相談室代表で精神保健福祉士の高澤和彦氏の3人が「ワンデーポートの個別家族相談からみえてきたこと」をテーマに、家族相談にテーマを絞りディスカッションを行った。ここで中村氏は、家族からの相談であっても、本人から話を聞くことが重要であると話した。夫婦問題を多く取り扱うという稲村氏は、家計を支える夫に仕事を辞めさせワンデーポートに入所させることは難しく、入所を可能とする環境の整備には支援が必要であると訴えた。また高澤氏は、家族相談に至る背景にはDVが関係していることがあると説明した。
 今回のふたつのセミナーを実施したメンバーを中心に「依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会」が運営されており、勉強会が月に1度のペースで開催されている。本年度2回目の勉強会が5月11日、神奈川県司法書士会館において、横浜市地域活動支援センター オフィスウィング所長で社会福祉士の佐藤賢治氏を講師に迎え「問題行動と発達障害」というテーマで開催予定となっている。(日刊遊技情報)








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