「CRAスーパー海物語IN沖縄3」、不具合により出荷停止

三洋は、ホールへの納品日を10月6日、最速の導入日を翌7日としていた「CRAスーパー海物語IN沖縄3ASA」(以下「CRA沖海3」)の発売を延期する。複数のホール関係者とメーカー関係者への取材から27日、わかった。29日現在では、三洋より同機の発売延期に関する文書による公式のリリースは発表されていない。

 三洋の関係者が導入を予定していたホール関係者に行った説明をまとめると、延期の理由は、先行して26日より導入され稼働を開始していた愛知県内の三洋直営店『パチンコ三洋』において演出上の不具合がみつかったため。同社は急遽、出荷前の発売停止を決定し、納品後の稼働停止や自主回収となる事態を回避した。三洋では、導入を予定していたホールへの補償を含め、対応策を協議している模様。三洋は、不具合を修正した別の型式の「CRA沖海3」により保通協の型式試験を受け再納品を目指す。ただし、新たな型式での再納品は早くても12月初旬となる見込み。

 ただ、「CRA沖海3」の導入を予定していたホールによる案件の規模は、「遊パチ」タイプの追加スペックとしては「海物語」シリーズとしても前例のない10万台前後に膨らんでいると見込まれており、1ボックス(40台程度)単位での導入を予定していたホールもあったようだ。実機の納品準備はすすんでいたと見られることから、メーカーの損害額は数百億円以上となる可能性もある。

 「CRA沖海3」の導入を予定していたホールにとって問題となるのは、納品日が約1週間後に迫っていることから、同機との入替のため撤去を予定していた遊技機の中古機市場への売却案件を撤回することができるかどうか。撤回できなかった場合、空いたスペースに設置する代替の機種を確保することができるかどうか。他メーカーから発売される10月中から11月前半の新機種で、完売せず在庫を抱えていた機種へ案件の発注が殺到したという。また中古機市場においても、先行した「海物語」シリーズの「遊パチ」タイプをはじめ、取引価格がすでに値上がりしつつある。ただ新機種でも中古機でも、「CRA沖海3」が予定していた10月7日の導入開始日には間に合わないため、代替機導入までに発生する損害についての補償がホールから要求されることも予想される。またホールは、中古機市場への手続きや代替機の手配だけでなく、「CRA沖海3」導入を告知する印刷物関係やメディアへの告知物の変更などといった対応に追われている。