パチンコ客の8割以上が分煙に賛成

パチンコホールを訪れるお客の「8割」以上が分煙を望んでいる――。

 こんな調査結果を大手パチンコチェーン「マルハン」(本社:京都市)が公表している。この調査は2010年、東京都昭島市にある「マルハン昭島店」に来店した412人のお客を対象に実施された。同店は喫煙専用ルーム設けて分煙を実施している。調査によると、来店客の7割弱が、分煙されたホールが心地よいと答えており、分煙はホールの選択基準になるか?という問いに対しても、8割以上が「なる」と答えている。飲食店と同様にお客の来店動機にお店の喫煙ルールが重要な要素となっていることがうかがえる。



パチンコホールといえば、ジャラジャラとパチンコ玉が鳴る音とともにホール内に流れるタバコの煙を連想する読者も多いことだろう。元来、喫煙客が多い業種として知られるが、調査結果にあるようなお客の意識の変化を受けて、最近では分煙に積極的に取り組むホールが増えている。

 マルハンは2012年4月、ゆっくりとくつろぎながら楽しめるパチンコホールとしてビュッフェレストランを併設した「マルハン千葉北店」をオープン。ホール内に仕切りを設けた分煙を実施している。喫煙専用の個室を設けているのではなく、遊技台が置かれているホール全体を喫煙エリアと禁煙エリアに分けているのが特徴。マルハンの広報担当者は「これまでの喫煙客も大事にしつつ、分煙を実施することで新たな顧客層を開拓したい」と語る。同じくマルハンの「千葉みなと店」(冒頭写真)では、エアコン大手のダイキン工業と協力のうえ喫煙エリアを禁煙エリアよりも負圧にすることで、タバコの煙が禁煙エリアに流れないようにする試みを始めているという。仕切りを設けず開放感を保ちながら分煙を実施しており、タバコを吸うお客、吸わないお客の双方から好評だという。飲食店では、全席禁煙にした結果、既存客を失い、すぐに元の喫煙ルールに戻す店舗も少なくない。マルハンに見られるような、喫煙客と非喫煙客双方のニーズを満たした店作りが既存客の満足度を向上させ、さらには新たな顧客層の開拓につながると言える。