嫌韓充満でもマルハン「新世界に韓流テーマパーク」は受け入れられるか

嫌韓充満でもマルハン「新世界に韓流テーマパーク」は受け入れられるか…「総合レジャー大手」へと脱皮を狙う「パチンコ王」の“思惑”

パチンコ国内最大手のマルハン(京都市)が、大阪・新世界にあった複合商業施設「フェスティバルゲート」(大阪市浪速区)跡地の再開発に乗り出す。ただフェスゲはオープンから一度も黒字になることなく破綻し、跡地売却でもひと悶着(もんちゃく)あった“いわく付き”の物件。マルハンの韓国出身の創業者、韓昌祐会長は「韓流」をテーマにした複合施設を建設し、年間来場者300万人の「再活性化策」をぶち上げたが、李明博(イ・ミョンバク)前韓国大統領の竹島(島根県隠岐の島町)上陸以降、日韓関係は急速に悪化。果たして、韓流は受け入れられるのだろうか…。


韓流スターのプロデュースで年間300万人!


 マルハンは、再開発計画を「マルハン大阪 韓流PROJECT(プロジェクト)」と命名。約100億円を投じ、今秋に4階建て施設の建設に着手する。敷地面積は約1万4000平方メートルで、来年秋のオープンを目指す。年間の売上高目標は50億円を掲げる。

 施設の概要はこうだ。1階には韓国のスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが入居。2階は、韓流スターがプロデュースする衣料やグッズの販売店、飲食店などを入れる。そして3階は多目的ホール「K−POPホール(仮称)」を置き、韓国のスターを呼んでコンサートなどを開催する。

周辺は、通天閣や天王寺動物園が並ぶ観光地で、来春には近鉄百貨店などが入る高さ日本一のビル「あべのハルカス」も全面開業するなど、抜群の立地だ。

 大阪市営地下鉄動物園前駅と直結し、JR西日本、南海電気鉄道の新今宮駅にも近い。関西国際空港からも最速で約30分でアクセス可能で、マルハンは「アジア各国で浸透する韓流の波を呼び込みたい」と意気込む。


フェスゲは黒字にならず破綻、売却も不調…


 しかし、フェスゲは素晴らしい立地にもかかわらず、終始苦戦した。海底に沈んだ古代都市をイメージした外観で、建物の内外をジェットコースターが縫うように走る施設は、平成9年のオープン直後こそ、目新しさから多くの客を呼び込んだものの、数年で失速した。

 大阪プロレスの本拠地を誘致するなどのてこ入れ策もむなしく、結局一度も黒字化することなく破綻。16年には大阪市が負債380億円のうち200億円を負担する調停が成立した。フェスゲの不振に対しては、アトラクションの陳腐化、ホームレス対策の警備員の過剰配置などを指摘する声も上がっている。

 その後、大阪市が再生計画を募ったが、「事業の安定的な運営が難しい」として、再建を断念した。

 市は土地と建物の売却に乗り出し、20年には韓国資本の開発会社が落札。しかし、契約をめぐるトラブルで訴訟にまで発展。市は再入札を実施し、翌21年にマルハンが落札するなど、ゴタゴタ続きだった。

マルハンは当初、フェスゲ跡地にボウリングやカラオケなどのレジャー施設を建設する計画だった。しかし、少子高齢化や景気低迷などの影響で、アミューズメント業界は縮小傾向。東日本大震災の発生もあり、「単なるレジャー施設では集客は困難」と判断し、テーマパーク建設へと舵を切った。