ジェットタオル20年、世界へ パチンコ店が火付け役

【奈良部健】トイレで洗った手についた水滴を強風で吹き飛ばす三菱電機の「ジェットタオル」が、誕生から20年を迎えた。省電力化や騒音の抑制などきめ細かな改良を重ね、主力タイプの機種は今や8代目。世界36カ国のトイレで愛用される「逸品」へと成長した。




 トイレで手を乾かすハンドドライヤーは、1970年代から国内で普及が始まった。大半は業務用で、水滴を温風で蒸発させるタイプが主流だったが、乾くまで時間がかかり、消費電力もかさむのが難点だった。

 難点を克服できないか――。扇風機や換気扇など風にまつわる製品の製造に特化し、「風の中津川」とも呼ばれる三菱電機中津川製作所(岐阜県)が88年に新製品の開発に着手。5年がかりでつくりあげたのが、温風で蒸発させるのではなく、強風で水滴を吹き飛ばすジェットタオルだった。