日工組、各ホール団体個別に説明会を実施 

ECO遊技機の試作機を公開

次世代のパチンコ「ECO遊技機」の開発をすすめる日本遊技機工業組合(日工組)は6月中旬から7月中旬にかけて、ホール系の各業界団体に対して個別に、説明会を実施した。説明会では、ECO遊技機ならびにユニット部「ECOユニット」の試作機を公開した。説明会に参加したホール関係者への取材から明らかになった。各説明会では、日工組に対しホール団体よりECO遊技機に関する質疑応答が行われた。各ホール団体では今後も、ECO遊技機についての検討を継続し、必要があれば随時、日工組に対し説明会の開催を求めていく。

 参加したホール団体の関係者は口を揃えて「試作機の完成度は高い」とコメント。特にECO遊技機本体の工程は完成形に近いところまですすんでいるようである。

 説明会では、日工組の担当者がECO遊技機の試作機を用いて、遊技盤を取り外し、さらに部品を取り外すなどして、構造や遊技時の流れを説明。ECOユニットに関しては後日、プリペイドシステム協会(PSA)が説明会を実施するとしながらも、今回の説明会にユニット部の試作機も持ち込み、基本的な性能について説明した。遊技機の下皿部分に固定されたタッチパネル式の液晶が付き、その画面には、持ち玉、残高、遊技機のレートなどが表示される。またデモ機には、「大当り履歴」、「テレビ」、「呼び出し」などと表示されていたという。

 遊技機本体の構造に関して特に詳しく説明があったのは遊技機内で玉を循環させるために必要な玉磨き装置について。耐久日数は3万発稼働で寿命は概ね3カ月。遊技機本体に組み込んだ場合には部品交換ごとに承認申請が必要となるため、遊技機本体とは別物としたい考えを持っているとのこと。

 またセキュリティ対策として実装されているのは、遊技機の両サイドのアジャスト機能付き板金、前面(上皿部分)の板金補強、遊技盤など組み合わせ部分のねずみ返しなどによる複雑化、扉の開放検知システムである。

 遊技開始から終了までの一連の流れは、次のようになる。

 まず、ユニットにカードを挿入。ユニット部のタッチパネル内に表示された「貸出」ボタンを押すと、本体の上皿部にあるデジタル表示部に貸玉数が表示される(デモ機では、「貸出」ボタンを1回押すと「250」に数字が増えたという)。チルト機構を採用したハンドルは上下左右に自由に動かすことができる。また、ハンドルロック機能が搭載されており、この部分でも規則改正の必要があるようだ。なお、玉戻りの誤カウントを避けるため、玉は盤面左上部からの発射となる。

 遊技をヤメる際には、カードに遊技機内の玉個数のデータを転送する必要がある。その際には、ユニット本体の「計数ボタン」を押すと、玉個数のデータが転送される。

 ホール関係者の関心が集中するコストと、現行ユニットとの互換性については、依然として明確な回答を得ることができなかったという。ただコスト面については、現行のシステムより安くなるという見通しが示されており、本年8月頃に目安となる金額を提示できるよう調整中という発言もあったという。また日工組は、ユニットについてはPSAに任せているというスタンスを取っている。今回の説明会の狙いは、少なくともECO遊技機の本体部分の開発がスケジュール通りに進行していることをアピールすることであったと見られている。