習志野パチンコ店建設問題が地元国会議員の“票集め”に利用され、住民激怒「バカにするな!」

千葉県習志野市屋敷のパチンコ店建設問題で、地元議員がこの問題を語ると宣伝した会合が、実際には夏の参議院選挙の投票依頼だったことで住民の怒りを買っている。

「市民をバカにするな!」

 数名の政治家を前に、参加男性が怒鳴って席を立った。

「パチンコ店の建設問題を語るというから仕事を休んでまで来たのに、ただの投票の依頼じゃないか!」

 事が起こったのは6月10日、習志野市の屋敷会館で行われた前習志野市議・三浦邦雄氏の報告会だった。出席したのは三浦氏のほか、参議院選挙に自民党公認で立候補予定の山東昭子参議院議員と豊田俊郎前八千代市市長の2名ほか、千葉県議の佐藤正己氏。

 近隣の住居に投函されたビラには「あなたも・君も一緒に参加してパチンコ問題や暮らしを語ろう」という見出しで参加者の名前だけが書いてあるものだったため、「地元の問題に、国会議員や元市長らが乗り出してくれたかと思った」と男性。



同所では現在、住宅街に大手パチンコ業者のマルハンが大型パチンコ店を建設中で、これをめぐって反対運動が起こっており、もともとあった習志野市の風俗営業の規制条例が建設開始に合わせた4月末で突如、撤廃されたことで、住民からは業者と行政の癒着疑惑もささやかれるまでに至っている。

 前出チラシを見て参加した人の中には当然、パチンコ問題に対する議論の期待もあったが、14時からの会合は、三浦氏から「報告会を予定していましたが、選挙が近いので激励会に変えさせていただきます」という予想外の挨拶で始まってしまった。

 三浦氏から紹介を受けた3者からはパチンコの「パ」の字も語られず、山東議員は「自民党は止めていたのに、民主党が竹島に建物を造るのを許してしまった」という他党批判に始まり、「日本は弱いので、アメリカという虎の威を借る狐でなければならない」「原発被災地が補償をもらうため、わざと復興を遅らせている」といった話をし、最後は「自民党と書いても、私に票は入らず当選できない」と具体的な投票の仕方を指示して終わった。