遊技産業の視点 Weekly View

最近、パチンコホールの駐車場を大規模災害時の避難場所とする協定の締結、非常食の備蓄を行っている事例などの業界報道から、パチンコホールの新しい役割が具体的に見えてきている気がする。

 大都市部駅前店を除けば、大半は不特定多数の地域住民を中心とする顧客により各ホールの稼働は形成されている。パチンコホールは比較的好立地に存在するものが多く、遊技参加状況を別にすれば、地域住民の大半はその存在を知っている。

 さて、ある任意のローカルエリアについてイメージしたとき、最も生活動線が集合(集結)する場所は鉄道などの駅だろう。鉄道をほとんど利用せず、車両移動が大半を占めるエリアであれば幹線道路がこれに当たる。住民の日々の生活上の動きは、最もベーシックな部分では「移動の利便性」を中心に形成されている。ここに商業施設が集中して増えるのは当然の結果だ。

 駅前に銀行、飲食店、小売店などが集まるのは、そこに一時的人口集中が起きるためである。加えて、この商業施設の増加はさらに駅の新しい利便性を生む。移動目的に利用する駅から、多用な目的を果たすことのできる「駅前」への発展。これが年月の経過とともに繰り返され、「駅前」はビジネスにおける最も注目すべきスポットになっていく。ちなみに、郊外の場合は幹線道路沿いに同じ現象が起きる。

 つまり、発展の出発点は人が集まる場所(人が利用する道路)という原始的なポイントで、ここにマーケティングが機能することで人をより便利にする付加価値が生まれる。この付加価値は時として「無ければ困る」というレベルにまで昇華する。