マルハン、2013年3月期会社説明会を開催

〜中期経営計画の重要課題はコスト200億円削減とパチンコ以外で売上500億円達成

マルハンは5月29日、東京都千代田区内幸町の帝国ホテル東京において、2013年3月期の決算などについての報告を行うための会社説明会を開催した。

 2013年3月期における連結決算業績は、売上高2兆1368億円(前年同期比の増減額プラス577億円、増減率プラス2.8%)、営業利益396億円(同マイナス118億円、マイナス22.9%)、経常利益424億円(同マイナス97億円、マイナス18.6%)、当期純利益203億円(同マイナス45億円、マイナス18.3%)と増収減益。店舗数の増加もあって、売上は過去最高を記録したものの、新規出店や大型改装、機械代の大幅な増加により、対前期比で約2割の減益となった。

 同期中に同社は、16店舗を新規に出店。期末時点における店舗数は286店舗となっている。新規出店16店舗中11店舗までが「関東・甲信越」エリアへの出店であった。

 店舗営業の稼働推移では、パチンコ平均稼働数が3万564個(対前期比マイナス4.5%)、パチスロ平均稼働数1万3763枚(同マイナス9.0%)と、両部門で落ち込みを見せており、特にパチスロ部門の下げ幅が大きい。稼働減の主な要因として、広告宣伝規制と新台不足を挙げている。広告宣伝規制の厳格化以前には、「7の日」イベントなど、その効果の高さで知られた同社店舗だけに、その影響は他のホール企業より大きかったと推測される。同社独自調査による同社店舗の「地域一番店率」は、2012年3月末時点では91.5%であったが、2013年3月末時点では74.7%にまで、大きく下落した。

 費用面では、同社が「3大経費」と捉えている「機械入替費」、「人件費」、「広告宣伝費」が、新規出店もあって全項目で前年度より増加。遊技機の入替強化を方針としたことにより、機械入替費が2011年3月期の669億6700万円(年間1台あたり40万6926円)から2013年3月期には931億1700万円(年間1台あたり48万9876円)へと増加。機械入替回転率は、2011年3月期の1.46回から2013年3月期には1.62回に増えており、特にパチスロの回転率は、2011年3月期で1.11回であったが、2013年3月期には1.58回へと増加した。

 同社では2010年度から2012年度の3年間、第6次中期経営計画を策定し実践。既存事業の強化と安定化を最優先課題として経営に取り組んだものの、数字的には売上高、経常利益ともに、計画は未達に終わっている。その結果を踏まえ、2013年度から3カ年の第7次中期経営計画では、パチンコ事業領域の進化とともに、パチンコ事業以外のスタートとコスト削減を重要課題に挙げている。

 コスト削減では3カ年で200億円の削減に取り組む。韓裕社長は「約10年前の粗利に占める機械代の分配は20%程度だった。これが前期は32〜33%にまで上昇している」と述べ、今後は10年前の水準に戻すべく、機械代の30%削減を実行する。またパチンコ事業以外で3年間に500億円の売上達成を目標としている。

 2014年3月期の連結業績予想として、売上高2兆2750億円(対前期増減率プラス6.5%)、営業利益560億円(同プラス41.1%)、経常利益569億円(同プラス34.2%)、当期純利益288億円(同プラス41.7%)と、大幅な増益を見込む。