Google Glass」にさっそく逆風 - バーやカジノからも締め出しの動き

グーグル(Google)が開発を進めるメガネ型端末「Google Glass」(以下、Glass)について、プライバシーやビジネス、安全上の理由などから規制を求める動きが進んでいるとNew York Times(NYTimes)などが報じている。

Glassは現在のところ、開発者と一部の希望者に向けてベータ版が提供されており、一般向け製品の発売は今年後半から来年以降になるとみられている。しかし、NYTimesによると一部のバーやカジノなどでGlassの使用を禁止または規制する動きがすでにみられるという。

たとえば、シアトルの「The 5 Point Cafe」というバーでは、顧客のプライバシーへの懸念から、店内でのGlass着用を禁止すると発表。また有名なラスヴェガスのホテル付きカジノ、シーザーズ・パレス(Caesars Palace)でも、ウェアラブル・コンピューターを利用した不正行為や録画などを防ぐため、ゲームやショーの最中に同端末を利用することを禁止するとしているという。さらに、ウェスト・バージニア州では、運転中のGlassの使用禁止を求める法案が提出されたことが先頃報じられていた。

NYTimesでは、Glassのような技術に対して、自動車のドライバーの注意を逸らしたり、人間関係を壊したり、人々のプライバシーを侵害するのではないかという懸念が浮かび上がっているとしている。プライバシー問題を専門とする法律家のティモシー・トゥーヘイ(Timothy Toohey)氏は同紙に対し、こうした禁止や規制にがあくまで始まりに過ぎないとし、「Glassは今後大きな論争を巻き起こすだろう」と語っている。またGlassに反対する「Stop the Cyborgs」のような市民団体もすでに生まれているという。

この話題に触れたAtlantic Wireによると、「Stop the Cyborgs」はグーグルに対してプライバシー保護の観点から主に3つの対応を求めているという。1つめは、顔認証を可能にしたり、人の身元を自動で認識するシステムやアプリなどのGlassへの搭載を禁じること。2つめは、ユーザーの行動や撮影した写真の情報などを利用する際、ユーザー個人を特定しないこと。3つめはGlassが収集した情報を持ち主のものとし、暗号化することで商用などでのデータ使用を不可能にすることだという。

グーグルによれば、Glassは現在2000人の開発者に提供されており、一般から募集した8000人のユーザーの利用もまもなく始まるという。