政党ブースの出展 〜ネット選挙運動の解禁を前にして 

出展ブースのなかで異彩を放っていたのが、政党ブースと軍のブースであった。ブースを出展した政党は、自民党、民主党、共産党、日本維新の会の4党。27日に会場を訪れた安倍総理は、街頭演説カーに乗り込み来場者に向かい演説を行ったあと、軍ブースで最新型の国産戦車「10式戦車」に搭乗するパフォーマンスを行った。

 政党によるブース出展は、4月19日に可決し、成立した改正公職選挙法と連動した動きである。この法改正でインターネットを使った選挙運動が解禁となり、今夏の参議院選挙からホームページやブログのほかSNSなどを使用した選挙運動が展開されることになる。

 27日に行われた「超ニコニコ言論コロシアム」のシンポジウム「いよいよ解禁!ネット選挙 超決起集会!」には、各政党のネット選挙担当議員が出席。「インターネットは真実を伝える最強のツール」、「等身大の政治家が見えてくる」、「有権者の政治参加は画期的に増える」、「大手メディアに載りにくい課題も発信できる」と、ネットメディアに期待する意見が出される一方で、「若い人の投票率が上がらなければ意味がない」として、その効果に懐疑的な意見も出された。

 法改正により、候補者や政党だけでなく、一般有権者が特定の候補者を応援したり、逆に批判する落選運動を展開することが可能になる。また、候補者が選挙運動用の有料広告をインターネット上に出稿することは禁じられているが、政党には認められた。

▼ボーカロイド現象の今後は?
 今回の「超会議」において関連ブースが目だっていたのが、「初音ミク」に代表されるボーカロイド(ボカロ)をテーマとしたものであった。「VOCALOID」はヤマハが開発した音声合成ソフトであり、「初音ミク」は「VOCALOID2」から採用されたキャラクター。メロディと歌詞を入力することにより、キャラクターが歌うボーカルパートを作成することができる。ボーカロイドの人気はニコニコ動画とYouTubeを舞台に広まったという経緯があり、特にニコニコ動画の視聴者によるコメントが投稿者のモチベーションを刺激した。

 インターネットコミュニティの「ニコニコ学会β」は27日、「ボーカロイド現象はどこまで広がるか?」をテーマにシンポジウムを開催。出席した産業技術総合研究所主任研究員の濱崎雅弘氏は、ボーカロイド現象が二次創作もしくはN次創作である点に着目した。オリジナル曲から、ほかの誰かが「踊ってみた」で踊り、また誰かが「歌ってみた」で歌うなど、アレンジを加えることで派生した作品が連鎖的に産み出されていくという様式は、これからさらにさまざまな創作活動に取り込まれ、創作のフォーマットとして定着すると主張し、聴衆の支持を集めた。

 次回の「ニコニコ超会議3」が来年の4月26日と27日に開催されることが、すでに決定している。