窃盗:知的障害被告に実刑判決 大分地裁

大分市のパチンコ店から現金を盗んだとして窃盗罪などに問われた軽度の知的障害のある同市の建設作業員の男(26)に対し、大分地裁は28日、懲役1年(求刑・同2年)を言い渡した。福祉の専門家機関「障がい者審査委員会」(長崎県)が「刑事罰でなく福祉的支援が必要」としていたが、開発礼子裁判官は「更生には障害に即した福祉的支援が必要だが、環境が具体的に整っているとはいえない」と述べた。男は控訴する方針。

 判決によると、男は別の窃盗罪などで執行猶予中だった11年12月、大分市のパチンコ店の従業員ロッカーから現金約1万2000円を盗むなどした。

 検察側は「反省の機会を得られなかったことが原因で軽度の精神遅滞は直接影響していない」と指摘。一方、弁護側は「知的障害で犯行に至り、福祉支援を受ける機会を与えるべきだ」と執行猶予を求めていた。