吸う人も吸わない人も気持ちイイ!分煙化進む商店街

中野駅周辺の再開発に伴い“サブカルチャーの街”が変貌している。昨年6月には中野区観光協会が発足し「おもてなし」活動の一環として分煙を推進。喫煙場所などを明示した街歩きマップ、喫煙ルールを表示したステッカーを製作、配布するなど「たばこ」を吸う人も吸わない人も、ともに快適に過ごせる街への生まれ変わりを後押ししている。

 遡(さかのぼ)ること数年前。かつて中野といえば、アニメや音楽好きが集う、自由奔(ほん)放なイメージがあった。だが一転、駅近くの喫煙場所は、煙がもくもく…。禁煙者にとっては、決して過ごしやすい場所ではなかったはずだ。

 しかし時代は変わった。中野駅周辺の再開発で明大、帝京平成大が4月、来年6月には早大が移転。大手企業も本社を移すなど4月以降の昼間人口は2万人を超える見込みだ。

 そんな中「地域の活性化」「地域経済の振興」「区民生活の向上・繁栄」、そして、地域内外の人たちに満足感を与える(おもてなし)ことなどを目的に、宮島茂明・中野区観光協会理事長(60)ら“民間の有志”が集い同協会を設立。塩澤清俊・専務理事(44)は「僕らが中野の良さを訴えていくしかないですから」と話した。

 「たばこ」を吸う人と吸わない人が共存できないか?行政に頼らない“オール民間体制”で発足した同協会は「おもてなし」の一環として「分煙活動」を推進。「(中野に)来る人に気持ち良く過ごしていただきたい。そのためには、定期的に(分煙などに関する)情報を出す必要がある」と宮島理事長が説明した。

 日本では昨今、禁煙ムードが高まっているが、同区の喫煙ルールやマナーといったものは今まで行政頼りだった。同協会は「(たばこは)趣味、嗜好品。マナーさえ守ってもらえれば…」のスタンス。喫煙、禁煙どちらも気持ち良く過ごしてもらうためにも「きちんとしたルール作りが必要。ダメ、ダメ、ダメばかりではダメ。逆転の発想が必要です」と宮島理事長は情報発信の大切さを力説。同協会を挙げて分煙活動に取り組んでいくことになったのだ。

 昨年9月下旬には、飲食店を紹介した独自のガイドに喫煙や分煙などの情報を盛り込んだ地図を約3万部作り、2月下旬からは、店舗数を80に増やした第2弾(約3万部)を中野駅や中野サンプラザなどで配布している。さらに、中野区の形を煙でデザインし「中野区観光協会は喫煙ルールの表示による分煙を推奨しています」と書かれた「喫煙」「禁煙」「分煙」3種のステッカーを約5000部製作。4月上旬から配布し店頭などに貼付してもらう予定で、今後は携帯灰皿の配布なども検討している。