「LINE」世界で1億人突破目前 スマホと歩調合わせ急成長

 NHNジャパンが提供するスマートフォン(高機能携帯電話)向け無料通話アプリケーション「LINE(ライン)」の利用者数が、今月下旬にも世界で計1億人に達する見込みとなった。

 2011年6月のサービス開始から約1年半での1億人到達は、開始後約5年で1億人に達したツイッターなど競合のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を大きく上回るペースだ。

 ラインは会員同士であれば携帯電話の通信会社を問わず、国内でも海外でも無料で音声通話やメールを楽しめるアプリ。文字だけでなく写真や地図、アニメのキャラクターを描いた「スタンプ」なども送信でき、若者を中心に支持を広げている。

 NHNジャパンによると、ラインはサービス開始から399日(約1年1カ月)後に国内外の利用者が5000万人を突破。5000万人突破に1096日(約3年)を要したツイッター、1325日(約3年8カ月)かかったフェイスブックに比べ急成長している。

昨年12月末時点で利用者が計9000万人(国内3700万人)を超えており、このペースでいくと月内に1億人を突破する公算が大きい。

 サービス開始時にパソコン上での利用を想定していたフェイスブックなどと違い、ラインは当初からスマホでの利用を想定。書き込みや操作方法を簡易化したことが奏功し、「スマホ市場の拡大に歩調を合わせて一気に顧客を獲得できた」(同社)という。

 ラインと類似の無料通話アプリとしては、ヤフーとカカオジャパンが共同運営する「カカオトーク」が世界で約7000万人、ディー・エヌ・エーの「comm(コム)」が国内を中心に約500万人の利用者を持つ。

 ただ、通話アプリは話し相手と同一のアプリを使わないと機能しないだけに、いち早く多くの利用者を囲い込みつつあるラインの「優位は揺るがない」(業界関係者)とみられる。