大宮ロフト閉店へ 建物老朽化で継続断念 早ければ3月いっぱいにも

生活雑貨専門店のロフト(本社・東京都千代田区、遠藤良治社長)が運営する大宮駅東口の大型店「大宮ロフト」が、近く閉店することが分かった。建物の老朽化で耐震改修が必要になっていることに加え、建物を管理する「そごう・西武」との契約期間が終了するためとしている。

 大宮ロフトは1998年6月、西武百貨店大宮店から業態転換して開業。自営店に加え、大型書店や家庭用品、インテリア、音楽、スポーツ用品などのテナント22店と合わせ、売り場面積約1万5千平方メートル(地上8階、地下1階)と全国のロフト店で最大規模の人気店舗で、大宮駅東口の集客拠点となってきた。

 大宮ロフトが入居しているビルは70年に建てられ、築43年。耐震補強やメンテナンスに大きなコストがかかる見込みで、そごう・西武は「改修や建て替え、後継店舗などは未定」としている。早ければ3月いっぱいで閉店となるもよう。

ロフト営業企画部は「大宮店は県内唯一の大型店で、立地も良く営業を継続したかったが、建物が古く閉店はやむを得ないと考えている」とし、規模などは未定だが同駅周辺での再出店を検討しているという。

 大宮駅東口地域は昭和40年代(65〜74年)に建設されたビルが多く、高島屋大宮店も今春、営業を継続しながら耐震補強工事を実施、中央デパートは公共機関とオフィス、店舗が入居する18階建て複合ビルに建て替えられる予定。大宮区役所(旧大宮市役所)も新築移転が決まっており、今後東口周辺で市街地再開発、公共施設再編が進められる。

 ロフトは「そごう・西武」の関連会社で、フランチャイズ店も含め全国に82店舗ある。2012年2月期の売上高は1010億円。県内では中型店(売り場面積2千〜3千平方メートル規模)が新三郷で、コンパクトロフト(同千平方メートル規模)が所沢、川越など、ミニロフト(同300平方メートル規模)がさいたま新都心、浦和などで営業している。

■「パチンコ店困る」 地元商店街

 大宮ロフト周辺では現在、パチンコ店出店計画が相次いでおり、「ロフト跡もパチンコ店になっては困る」と、地元商店街では危惧する声が広がっている。

 大宮銀座商店街の栗原俊明理事長(38)は「閉店のうわさは聞いていたが、駅東口の一大集客コンテンツがなくなれば、客足が減ることが懸念される。あれだけ大きなスペースが今後どうなるか、街づくりへの影響も含めて注目している」と語る。

 まちづくり団体、大宮駅東口協議会の久世晴雅会長(72)は「アンケートでも、ロフトがあるから東口に来るという若者が多いのに残念。大宮駅と氷川参道を結ぶ大事な位置なので、改修してパチンコ店などにするのでなく、若者が買い物に立ち寄れる魅力的な商業施設を建ててほしい」と期待を込めた。