加野被告 飲食、パチンコで借金


富山市で2010年4月、会社役員福田三郎さん(当時79歳)夫婦が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された県警警部補の加野猛被告(54)が、飲食代やパチンコ、趣味の釣り、風俗店の利用などのため多額の借金を重ねていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。遊興費のための借金を新たな借金で返済する「自転車操業状態」だったが、事件直後の借金残高に大きな変化はなく、県警は殺害の動機との関連を調べている。

 捜査関係者によると、加野被告は2003年、付き合いの飲食代などで出費がかさみ、信販会社から借金を始め、返済に行き詰まった07年から消費者金融でも金を借り始めた。借金は徐々に膨らみ、最大で二百数十万円に上った。事件後の10年9月、加野被告が自殺未遂を起こした際に家族がいったん完済したが、11年2月頃から別の消費者金融で借金し、金額は再び二百数十万円になったという。

 捜査関係者によると、加野被告の小遣いは月3万円で、釣りや昆虫採集などの趣味、スナックやパチンコ通い、派遣型風俗店などの利用に費やした額は「明らかに多いという認識」という。

 関係者によると、加野被告は自宅周辺の焼き鳥店に月1〜2回、スナックに月に5〜6回通い、毎月3〜4万円を使っていた。また、昨年10月頃から国道8号や富山インターチェンジ近くのラブホテルを捜査員が訪れ、事件前まで遡って車の台帳などを調べたり、派遣型風俗店の女性従業員から事情聴取していたという。