高齢者に現金 神社で利息回収 静岡で男逮捕

年金を受給する高齢者に無登録で現金を貸し付けたとして、静岡中央署と県警生活経済課、組織犯罪対策課は15日、貸金業法違反の疑いで静岡市葵区安倍口団地、自称露天商手伝いの男(74)を逮捕した。
 男は借金の申し込みを受けると、同市内の複数のパチンコ店などを指定し現金を貸し付ける一方、年金が支給される偶数月の15日を返済日に定め、葵区の静岡浅間神社を集合場所として利息などを回収していたとみられる。
 逮捕容疑は県知事の登録を受けずに4月下旬ごろから10月中旬ごろまでの間、静岡市葵区のパチンコ店などで、同市の60〜70代の男性客3人に11回にわたり現金約37万円を貸し付け、無登録で貸金業を営んだ疑い。「友達に金を貸しただけで貸金業はやっていない」などと容疑を否認しているという。
 同署などによると、男は数年前から10人以上の年金受給者などに貸し付けを行っていたとみられる。担保などは取っていなかったという。
 男は法定金利を上回る月10%の金利で貸し付けを行っていたとみられ、同署は出資法違反の疑いでも捜査を進める。

集金現場押さえる
 静岡市葵区の静岡浅間神社では15日午前、静岡中央署などの捜査員約20人が、男が年金受給者から利息などを集金していた現場を押さえた。
 署員らは男の軽ワゴン車を捜索し、帳簿や現金などを押収。利息返済のため訪れた高齢者は、いずれも不安そうな表情で捜査員の聴取に応じていた。