「高額請求」相談2.6倍 オンラインゲームトラブル急増

パソコンや携帯電話のオンラインゲームで「高額な利用料を請求された」などの相談が各地の消費生活センターに相次いでいる。全国のセンターに寄せられた本年度の相談件数は8月末現在で前年の約2・6倍。福岡県のセンターも倍増した。国は7月に高額なアイテム商法「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」を規制したが、射幸心をあおるゲームは他にもあり、トラブルは後を絶たない。

 コンプガチャは、ゲーム内で使う武器などのアイテムを有料のくじで買い、数種類のアイテムを全部そろえると希少なアイテムが手に入る仕組み。消費者庁が景品表示法に抵触すると指摘し、ソーシャルゲーム大手6社が6月末に全廃した。

 国民生活センターによると、国が規制方針を打ち出した5月以降、オンラインゲームの相談が急増。全国のセンターへの相談は4〜8月で2089件に上った。九州も同じ傾向にあり、福岡県消費生活センターは前年の2倍となる95件の相談があった。国民生活センターは「規制方針が報道され、コンプガチャを利用していることに気づいたり、わが子の利用に不安を感じたりする人が増えたのでは」と分析する。

 コンプガチャ以外にも、1回数百円のくじを何度も引いて多数のアイテムを購入しないと先に進めないものや、人気アイテムが出るまで数万円かかるゲームは多いという。センターには規制後も「人気アイテムが出やすくなるイベントで10万円使った」「15万円使っても欲しいアイテムが手に入らない」との相談が絶えないという。

 全国の相談件数の53%は30、40代が占め、「小学生の息子が自分のクレジットカードでアイテムを買い、55万円請求された」といった未成年者の相談も16%あった。

 消費者問題に詳しい塗木麻美弁護士(福岡県久留米市)は「未成年者が保護者のカードを無断で使った場合は支払いが免除されることもある。近くの消費生活センターに相談して」と呼び掛けている。