ダイナム、香港証券取引所上場についての記者会見開く


ダイナム、香港証券取引所上場についての記者会見開く 〜「業界健全化によるステータスおよび国際的評価向上が狙い」



 パチンコホール企業としては初となる香港証券取引所メインボードへの上場を6日に果たしたダイナムジャパンホールディングス(DYJH)は、佐藤洋治代表執行役社長らが出席して、東京都千代田区大手町のサンケイプラザにおいて9日、記者会見を開催し、上場に至る経緯や目的を説明した。

 会見の席にDYJH側からは、同社の佐藤社長のほか、米畑博文財務担当執行役、ダイナムの佐藤公平代表取締役社長、森治彦法務担当取締役の4人が出席した。

 会見の冒頭で佐藤社長は上場先として香港証券取引所を選んだ理由について、「2010年秋にシンガポール、香港、ソウルのマーケットを検討した。将来、アジアのマーケットを狙う場合、世界3大金融センターの一角でもある香港には、世界中の優秀な金融マンが集積し、情報も集まってくると考え、香港を選んだ」と説明。金融ノウハウのレベルが高いという香港の地域特性を、取引所選択の要因に挙げた。

 つづいて上場の経緯についての説明が行われた。同取引所の関係者に同社が上場検討の意向を伝えたのが昨年6月1日。申請準備作業を経て、申請書を提出したのが本年1月13日だったとのこと。申請書提出後、同取引所による上場審査が開始された。審査期間は通常2カ月〜4カ月ということだが、同取引所からすればパチンコホール運営企業による申請も、日本法人による申請も初めてであったため、審査通過までに約6カ月を要した。審査通過後すぐに上場とはならず、証券会社とともにダイナム関係者自らが約2週間かけ、シンガポールやイギリス、アメリカなどへと赴き、世界約90社の金融関係者と会い、株式の引き受け先となるよう働きかけて上場準備を整えた。

 佐藤社長は、「上場を通じて、パチンコ業界の健全化に寄与したい。また、あとにつづいて上場するホール企業が出て来ればと思う」と、上場を実現させた現在の心境を吐露した。

 DYJHは上場により約160億円を獲得。調達資金のうち、約75%を新規店舗への投資、残りをM&AやIT関連、既存店舗の運営資金に充てるとのこと。ただ佐藤社長は、上場の一番の理由は資金調達ではないとして、上場を果たすことによる同社の社会的なステータスと国際的評価の向上が主目的であったと強調した。

 同社は将来の企業拡大を実現するには中国を含むアジア進出を必須と考えており、今回の上場で得たノウハウをもとにアジア各国でのビジネス展開を視野に入れて活動を拡大していくとのこと。

 DYJHの上場は、香港証券取引所への日本からのプライマリー上場(単独上場)の第1号であったこと、世界初のパチンコホールオペレーター企業の上場であったことのほかに、世界経済が不安定化しているため公募株式に対する反応が極めて悪くなっている時期での上場となったことからも注目されていた。

 DYJHは、株主にできるだけ高い配当を出しつづけていくことと、企業の成長のためできるだけ多くの資金を事業拡大に投資していくことの2点を経営の重要方針としていくという。証券コードネームは「DYNAM JAPAN」、証券コードは「06889」。