賭博常習化防止へ シンガポール躍起 カジノ入場税60億円突破(日本工業新聞)


 シンガポールの国民と永住者のカジノ利用者を対象とするカジノ入場税が、今年1〜6月期で9300万シンガポール(S)ドル(約60億円)を突破した。カジノ入場税は自国民と永住者を常習化から守る名目で徴収され、利用者が1人当たり1日100Sドルか、年間2000Sドルを選択して支払う。今年の徴収額は通年で1億9300万Sドルだった昨年並みで推移しており、政府は入場税のあり方に関する説明に追われている。

 現地のチャンネル・ニュース・アジア電子版によると、ジョセフィーヌ・テオ財務担当国務相は、入場税が常習者対策などカジノ関連の社会問題に活用されていないことを認めたうえで、カジノからの税収は入場税だけではないと指摘。常習者対策への予算は09年の380万Sドルから11年には900万Sドルに増加しているとして、政府の努力を強調した。また、同相はカジノ問題専門の新委員会の創設も明言し、政府として引き続き賭博蔓延(まんえん)の防止に全力をあげる姿勢を示した。(シンガポール支局)

[7月24日・日本工業新聞]