大王製紙巨額借り入れ:前会長「ギャンブル依存症」

カジノで生じた負債の支払いにあてるため、連結子会社7社から55億円余を無担保で借り入れたとして、会社法違反(特別背任)に問われた大王製紙前会長、井川意高(もとたか)被告(47)の第5回公判が18日、東京地裁(堀田真哉裁判長)であった。被告人質問で前会長は「私一人の責任。(無担保貸し付けを依頼された子会社役員たちは)逆らいがたかったと思う」と述べた。





 これまでの公判では、複数の元子会社役員らが証人出廷し、「前会長の指示は絶対。左遷が怖かった」「使途は聞けなかった」などと証言。これに対し、被告人質問で前会長は使途を明かさなかった理由を「1部上場企業の経営者としてほめられたものではなく、恥ずかしいことだと思った」と説明した。

 前会長は06年以降、海外のカジノで本格的に賭博をするようになったが、億単位の負債を抱え、子会社などから借り入れを繰り返した。当時の金銭感覚を「まともじゃなかった」と振り返った上で、問題が発覚した昨年10月には「ギャンブル依存症」などと診断されていたことも自ら明らかにした。