ポールHD、パチスロなどの開発案件が急ピッチで回復


 ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> は、独立系デバッグ専門企業であるポールトゥウィン株式会社と、ネット「看視」(従来の『監視』ではなく見守りとの意を込める)のアウトソーシングサービスを提供しているピットクルーを傘下に持つ純粋持株会社。昨年10月26日に東証マザーズに新規上場した。

 13年1月期予想の連結経常利益は前期比26.9%増の16億2400万円。期初予想は13億4000万円だったが、6月27日に増額した。「震災をきっかけに延期となっていたパチスロなどの開発案件が、昨年後半以降、急ピッチで戻っている。足元の開発ペースにも拍車が掛かっており、主力のデバッグ・検証業務の受注拡大につながっている」(山内城治取締役)と話す。

 一方、「コンプガチャ」(ソーシャルゲームを有利に進めるためのアイテム)問題で揺れたソーシャルゲーム業界において開発意欲が衰えていないこともプラスに働く。「ソーシャルゲームの種類の増加、ユーザー層の拡大、品質の向上、グローバル化で、デバッグの需要増加につながる」(同)という。

 欧州拠点(ロンドン)が業務を開始するなど、米国を含めた海外でのデバッグ需要の取り込みにも力を注ぐ。国内では、年末に任天堂 <7974> が新型ゲーム機「Will U」の発売が予定され、家庭用ゲームソフトのデバッグ需要が期待される。また、ネット看視は、Eコマース関連業務での受注拡大、ネット系銀行、広告代理店などへの不正アクセス検知・判定システムの提供拡大などを見込む。

 中間配当は実施しないが、期末一括配当は前期実績に対して16円増配の年54円を予定している。予想PER11倍台は割安。

 12日終値は53円安の2095円。