福岡県パチンコ業界に「冬の時代」が到来?〜一物一価問題

5月中に福岡県内のほとんどのパチンコ店が、交換率を「等価交換」もしくは高価交換に変更すると言われている。(「等価交換」とは、玉を借りる時と出玉を景品に交換する時の1玉の価値が同じことを意味する)。交換率変更の背景にあるのは、「一物一価」の問題だ。現在、ほぼすべてのパチンコ店が、パチンコとパチスロを併設しており、それぞれで交換率に違いがあるところがほとんど。「一物一価」とは、パチンコとパチスロの交換率を同価値にすべきという考えで、業界では今、「当局がその指導(取り締まり)を進めていく」という出所不明の情報が流れており、それに備えようという動きが出ている。

 しかしながら、当たったときの返りが大きい等価交換を好む客の手前、交換率を下げて「一物一価」とすれば客離れの原因となる。パチスロの等価交換が9割以上を占めている現状では、「一物一価」を徹底する場合、パチンコにおいても等価交換や高価交換の店が増加する可能性は極めて高い。

 業界の現在の動向は、福岡県遊技業協同組合が先んじて自主的に呼びかけたことが大きいとも言われているが、交換率を上げる際、これまでの利益率を維持していくためには、釘調整を厳しくするなどして出玉を減らすなどの手段が主流となる。競合店がひしめくなか、「極力、足並みをそろえたい」という店が多いのが実情だ。

 今回の動向は、将来を予測した業界の危機管理とも言えるが、情報の出所があやふやなため、様子見をしている店も少なくはない。一方で、「先んじて『一物一価』にし、月の利益が1,000万円ほど落ちた店もある」(業界関係者)という。「足並みをそろえるには根拠のある通達が必要だ。不確かな情報で動いては組合の存在意義もなくなる」と、不安視する声もあがっている。それにしても、その"しわ寄せ"を受けるユーザーにとって、営業方針がコロコロと変わってはタマったものではない。