警察庁生安局保安課

警察庁生安局保安課、貯玉・再プレーシステム利用にともなう手数料と、来店・遊技ポイントの取扱に関し"すみやかな改善"を勧告

警察庁生活安全局保安課は、ホール関係者に向けて4月13日付の「事務連絡」として、「貯玉・再プレーシステムの利用に伴う手数料の取扱いについて」、および「ぱちんこ営業において客に付与されるポイントの取扱いについて」と題した2通の「通知」を発出した。

・貯玉・再プレー手数料徴収は「実質的な換金行為」
 まず「貯玉・再プレーシステムの利用に伴う手数料の取扱いについて」では、貯玉システムや再プレイシステムを運用する際に一部のぱちんこ店において、その利用に伴う手数料等と称し一定数の遊技球等を徴収している場合には、「本来遊技の用に供するための物にすぎない遊技球等について、これを金銭として扱うものであり、実質的に換金行為を行っているとみなし得る」とし、名目のいかんを問わず実質的な換金行為とみなす可能性があることを示唆した。

 また、一定数の遊技球等に対する「賞品」として貯玉・再プレーシステムの利用権を提供することについても、「ぱちんこ営業における賞品が有体物に限定されている」とする風営法に違反していると指摘し、「直ちに自店における運用を見直し、適切な措置を講じられたい」と勧告した。
 ただ、貯玉・再プレーシステムそのものが、手数料を徴収することなく適正に運用されるのであれば、「一部の賞品に交換需要が集中している現状を是正する一助となる」として、むしろこれを推奨した。

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 「ぱちんこ営業において客に付与されるポイントの取扱いについて」ではまず、客にポイントを付与する行為が過激化すれば、著しく客の射幸心をそそるおそれのある営業へと向かう危険性が認められ、かつまたポイントが付与される条件が一律ではないことから、警察庁では業界における自主的なルールづくりを関係団体に対して助言してきたと説明。そのうえで、「ぱちんこ営業者から都道府県警察に多数の質疑が寄せられている」ため、「来店ポイント」と「遊技ポイント」の取扱いについて、それぞれ以下の通り整理し、風営法に抵触するポイント付与システムを運用している場合には速やかな改善を迫っている。

・「来店ポイント」は、条件付で認められる
 「来店ポイント」の付与については、「来店ポイント」の累積数に応じて“景品”としてであっても「現金、有価証券、遊技球やメダルのほか、著しく高額な財物等」を提供することは、風営法が禁止する「著しく射幸心をそそるおそれのある方法」での営業に該当するおそれがあると指摘。
 ただし、上記に抵触しない範囲において来店ポイントの累積数に応じて景品を提供する行為については、その景品が賞品として提供されているものでなく、また賞品の提供と同時に行われるものでない限り、認められるものという見解を示した。

                          
 この警察庁の見解については、多くの商品サービス等で行われているごく低率のポイントサービスを禁止することは、ポイントを景品として付与することを規定した不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)と相反することになるために認められたのではないかと見る向きもある。

・「遊技ポイント」は、「著しく射幸心をそそるおそれ」があり風営法に抵触する
 遊技に使用した金額、遊技時間、貯玉・再プレーシステムの利用など、遊技に関連する諸要素に基づく「遊技ポイント」の付与については、ホールの負担で行われている場合には等価交換違反のおそれがあり、第三者の負担で行われている場合には「客から見れば、遊技をすることにより、遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額と等価の物品に加えて財物等の獲得が可能となるポイントの付与を受けるものであり、著しく射幸心をそそられるおそれがある」ため、風営法に抵触すると指摘し、全面的に禁止すべきであるとの見解を示した。

 また業界関係者への取材によれば、全日遊連において今回の通知を受け「本通知文書の基本的な考え方(仮称)」を作成中であり、完成次第、発出される予定であるという。